そう思った瞬間から脇汗が止まらない!
そんな経験はありませんか?
「汗染みが目立ちやすいグレーの服を着ている時に限って汗をかく」
「家でリラックスしている時には脇汗なんてほとんどかかない」
もし、あなたにこれが当てはまるのであれば、それは「精神性発汗」が原因かもしれません。
止まらない脇汗の原因!「精神性発汗」とは
緊張などの精神的なストレスを感じたときに出る汗の総称です。
人前でスピーチをする時に汗を拭き拭きするイメージ、ありますよね。
精神性発汗は病気ではなく、通常の反応です。
ただし、これが過剰となると汗が止まらないということになってしまいます。
またその汗を気にすることで、さらに精神的なストレスが高まり、悪循環となるケースも多いようです。
意識が向いた側だけの脇汗が出たり、脇だけでなく手や足の裏といった部分的な場所にだけ汗をかくこともあります。
気にすれば気にするほどにかいてしまう汗。
どうにかしたいですよね・・・。
精神性発汗は臭いをともないやすい
追い討ちをかけるようで申し訳ないのですが、緊張性発汗は通常の温熱性発汗(暑い時にかく汗)と違い、臭いが出やすいベタついた汗です。
ワキガさんであればおなじみのアポクリン腺からの分泌も活発化します。
なので、ワキガ臭がきつくなることも・・・。
ワキガじゃない方でも、精神性発汗では急激に血液から汗が作られることで、血漿成分がきちんとろ過されずに、尿素やアンモニアといった成分が混じります。
結果、皮膚常在菌に分解された時に、99%水である温熱性発汗の汗(主にエクリン腺)の汗よりも、臭い物質が多く含まれてしまうのです。
どうしたら滝のような脇汗を止められるのか
毎日リラックスして生活できるのであれば、脇汗が止まらなくなる、ということはまずないと思います。
しかし、通常の社会生活を営んでいる以上、なんらかの緊張が突発的に起こるのは自然なことです。
大切なのは緊張によって脇汗が大量に出ても「大丈夫な環境づくり」になります。
汗をかいたって大丈夫♪と思うことで精神的にリラックスでき、結果的に汗の分泌量が減っていくことが期待できます。
汗染みの目立たない服をチョイス
どんなに汗をびっしょりとかいても、その汗をかいていることが誰にもバレなければ、ちょっと冷たいのを我慢するだけで済みますね。
濡れた時にハッキリ色が変わるような衣類は避けるようにします。
汗染みができなければ、他人はあなたの脇の下を直接触らない限り、汗をかいているかどうかなんて分かりません。
臭い対策を的確に行う
脇汗をたっぷりかいてしまったときに気になるのは汗染みだけではありませんね。
もちろん、臭いも気になります。
この臭い対策をあらかじめしっかりと行っておきます。
意外に思われるかもしれませんが、脇汗の臭い(ワキガを含む)は主に「衣類」が拡散します。
臭い成分が汗と一緒に衣類に蓄積し、許容量を超えると空気中に拡散が始まります。
さらに、水分の蒸発も臭い拡散の原因になります。
体臭対策で脇の下のデオドラントを使うのも効果的ですが、同時に衣類ケアも行うことをおすすめします。
簡単に脇汗をぴたっと止められる方法はないの?
あります。
それは脇ボトックスです。
ボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種を注射することで、汗腺の働きを一時的に抑えます。
この「一時的」の期間については個人差がありますが、通常は数ヶ月~1年程度。
また、このボトックスを適切な量、適切な間隔をあけて継続することで、汗腺自体が萎縮し、汗が出にくくなるという報告もあります。
とはいえ、これは必ずそうなります、と約束できるものではなく、あくまでも「そうなる場合もある」くらいに思っておきましょう。
脇ボトックスについての詳しい治療内容とおすすめのクリニックは下記の記事に記載してあります。
参考にしてみてください。
脇ボトックスはワキガにも効果があります。
またワキガの場合には保険適用になりませんが、「重度の原発性腋窩多汗症」と診断された場合には保険適用として治療を受けることができます。
治療を検討されている場合はこの可能性がないか医師に相談をしてみてください。