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目次
ワキガを治すための手術をしよう!
そう考えたとき、「ではどんな方法の手術をしようか?」と考えを巡らせると思います。
ミラドライやビューホットのように切らないワキガ治療か、
それとも再発リスクを最小限にする剪除法か―。
悩むところですよね(´・ω・`)
・・・ところで、術後のことって意識していますか?
意外と情報が少ないワキガ手術後の過ごし方
病院のHPを見ると、手術までの流れについては詳しく説明していますが、術後については意外とさらっと説明が終わっています。
ですが、この術後の過ごし方が
●傷の治り
●傷跡の程度
●痛み
などを左右します。
特に剪除法という脇を切開する術式の場合には、術後の過ごし方、特に初日の過ごし方が肝心です。
病院のHPではあまり伝わらない「術後の過ごし方」の基本的な方法と、その重要性についてまとめます。
タイオーバーって何?
ワキガを手術しようと考えて病院のHPを見てると、よく見かける「タイオーバー」という言葉。
手術の後の「固定」ということのようですが、具体的にはどんな事をするのでしょうか?
タイオーバーとは、傷を面で圧迫するためガーゼ等を皮膚に縫い込み、持続的に圧迫が掛かるようにする工夫です。酒井形成外科
皮膚に縫い込む?!ガーゼを皮膚に縫い付けるってこと?
下記はタイオーバーをしている状態の画像です。
引用:わきぶーのわきが手術体験レポート
ご覧のように、脇の皮膚に直接ガーゼを縫い付けています。
なぜこんな風にする必要があるのでしょうか?
タイオーバーをする意味とは?
タイオーバーをすることで、止血と圧迫固定がスムーズに出来ます。
この止血と圧迫固定を適切に行うことで術後の合併症を予防します。
また、強く圧迫することで、むくみも予防できます。
むくみは血流を悪くするため、傷の治りが遅くなったり、傷口を開かせる原因にもなります。
タイオーバーはこのむくみも予防することができます。
剪除法を行った場合、手術当日の安静は上記を予防する上で最も大切です。
だからこそ、このタイミングでタイオーバーを行うクリニックが多いと言えます。
タイオーバーを行うことで予防できる術後の合併症とは
※タイオーバーを行えば100%術後合併症を予防できるわけではありません。
術後合併症とは手術をした事により誘発される症状・疾患などの総称を言います。
手術後の合併症ってどんなのがあるの?
【血腫】
脇を切開する剪除法などの手術では、皮膚だけではなく血管も傷つけることになります。
この血管の傷をしっかりと圧迫固定しないと、少しずつ血液や滲出液(血液成分や組織液が血管外に漏れ出したもの)などが貯留します。
この貯留する血液や滲出液の量が増えてくると手術をした部位に血腫を作ります。
圧迫固定が弱かったり、腕を動かしすぎるとこの血腫は大きくなり、やがて皮膚壊死を招くことも。
引用:日本橋形成外科HP
これを予防するためにも術後にタイオーバーでしっかりと固定し、腕を動かさないでおく必要があります。
【傷が開く】
剪除法などで脇の下を切開する手術を行った場合、術後は縫合をします。
傷の治りが良好であれば、大体1週間くらいで抜糸をします。
ですが、手術の後の安静が保てない場合に、傷が開いてしまうということがあります。
引用:日本橋形成外科HP
またきちんと傷のケアをしない場合にも、傷口に雑菌が繁殖し、化膿を引き起こす場合もあります。
傷の治りを促すためには、やはり患部の安静がとても大切になるのです。
タイオーバーはいつ外す?
まるでラグビー選手みたいにゴツく見えるタイオーバーの固定。
(病院により差があります)
大きなガーゼの塊を脇の下に縫い付けているので、皮膚が引っ張られないよう、肩と背中を通してたすき掛けするように包帯でぐるぐる巻きにするためです。
できるものなら早くに外してしまいたいと思うものですが、通常は手術後2~3日はタイオーバーを続けます。
タイオーバーを外すのは医師が診察し、OKが出てから。
もちろん、医師が外します。
タイオーバーしている間は痛い?
個人差がありますが、基本的には痛みがあると思っていいようです。
痛みは剪除法を行った傷の痛みと、タイオーバーのためガーゼを皮膚に縫い付けている部分とが痛みます。
痛み止め処方などがあるため、人によっては
「動かさなければ痛くない」
という場合もあります。
痛みの感じ方は人それぞれですが、
「夜も眠れないほど痛かった」
という感想を持つ方も少なからずいらっしゃいます。
剪除法後の傷の痛み対策については、あらかじめ手術を予定する病院やクリニック等で確認した方がよいと思います。
タイオーバーと同時に行われる「ドレナージ」とは?
剪除法の術後に行うのはタイオーバーだけではありません。
切開した部分に柔らかい(主にシリコン製)のチューブを通し、皮膚の下に溜まった血液や滲出液を体の外に出す処置を施します。
引用:形成外科医、野崎敏彦医師HP
これは大体手術の翌日~翌々日には抜いてしまいます。
手術はどんな名医であっても必ず組織を傷つけます。
一本の血管も切らないで行える手術はありません。
結果、術後は出血や滲出液が必ず出てきます。
これをスムーズに体外に排泄することで、傷口への負担を最小限にし、傷の治りを阻害しないようにするのが剪除法後のドレナージの役割です。
ドレナージのために入れたチューブはいつ抜くの?
最も出血や滲出液の多い手術後24時間程度に重要な役割を担いますが、翌日には出血等はほとんどなくなりますので、多くの場合には手術の翌日にはチューブを抜いてしまいます。
(個人差があるため、最終的には医師の判断になります。)
剪除法などワキガ手術の具体的な術後の流れを知りたい!
剪除法の具体的な術後の経過をまとめました。
通常術後1週間以内に2~3回程度の受診があります。(剪除法の場合)
鎮痛剤や抗生剤の処方がある場合もあります。
術後は抜糸までの1週間は決して無理はできません。
一番安静が可能な時期を選んで、手術の予定を入れることが大切です。
タイオーバーはしない?!傷跡を増やさない術後ケアとは
病院の形成外科等で行う剪除法の場合には、術後にタイオーバーを実施することがほとんどです。
しかし、美容外科クリニックではどうでしょうか?
実はいくつかのクリニックでは術後タイオーバーをしないところがあります。
タイオーバーをすると、切開した傷の周囲に、ガーゼを固定するための傷跡ができてしまいます。
引用:わきぶーのわきが手術体験レポート
切開した傷跡ほどではないですが、この傷もまた治癒にはしばらく時間がかかります。
しかし、タイオーバーをせずにガーゼの圧迫固定だけであれば、余計な傷を作ることがありません。
また、タイオーバーによる痛みも軽減できます。
このような観点から、タイオーバーを実施しないという美容外科もあります。
その場合にどのような固定方法になるのかしっかりとカウンセリングで確認する必要があります。
アポクリン腺をきちんと切除するのであれば、手術による侵襲は少なからずあります。
タイオーバーをしなくても大丈夫と言える場合、
場合によっては手術の侵襲が少ない=アポクリン腺を確実に取りきれていない可能性も否定できません。
血流がたいして遮断されていなければ、タイオーバーをする必要はないからです。
術後のケア方法について明記されていないクリニックでの剪除法を検討されている場合には、無料メール相談や、カウンセリングで1度確認しておくことをおすすめします。
上記のリンク先は私がまとめた「剪除法を保険適用で行えて、なおかつ信頼できるクリニック」一覧です。
一覧と言っても2箇所しかありませんが・・・^^;
美容外科でありながら、保険適用で剪除法を受けられるというメリットがあります。
また、これまで何度も無料のメール相談をし、丁寧な対応をしてもらっています。
個人的には相談しやすく信頼できると感じたクリニックです。
●もっと剪除法について詳しく知りたい方は
→剪除法は保険適用が可能な手術療法です【ワキガ治療】