肉を食べなくなると、ワキガの臭いが無くなったって聞くけど・・・本当?
ワキガでお悩みの方は聞いたことがあるかもしれません。
脂っこい食事を止めるとワキガの臭いがしなくなるという話。
またはベジタリアンにワキガはいない、など。
これらは、一概にウソとは言えません。
ただし、
「肉を止めればワキガが治る」というのは嘘です。
ワキガは遺伝的な要因で発生する体質。
病気じゃない以上、治るとことはありません。
ワキガ体質ということに関していえば、遺伝した場合には生涯お付き合いしていくものです。
とはいえ、年齢が上がるとアポクリン腺の活動が低下し、臭いが出なくなる人もいます。
その逆でいくつになってもアポクリン腺が活発に働く人もいます・・・この部分においても個人差が大きいですね。
余談でした。
さて、ワキガと食事の関係について考えてみます。
そもそもなぜ肉を食べないとワキガ臭が抑えられると考えられたのでしょうか?
ワキガと肉食の関係とは
肉を多く食べると皮脂は脂っぽく、そして量も増えます。
ワキガ臭の原因となるアポクリン腺は、皮膚上に開口する前に「皮脂腺」と合流します。
この皮脂腺から分泌されるのはその名の通り皮脂(油分)です。
皮脂というのはワキガ菌の大好物でもあります。
アポクリン腺から分泌された汗と皮脂が混じりあったものをワキガ菌が分解することでワキガ臭が発生します。
皮脂腺から多く皮脂が分泌されるようになるとワキガ菌もそれに合わせて活発に分解を始めます。
よって、臭い物質も多く作り出されてしまうのです。
また脂肪やたんぱく質の多い汗は分解された時の臭いもキツくなります。
結果的に「肉を食べるとワキガ臭が強くなる」ということになるのです。
食事とワキガに関する俗説も関係
ワキガ率の高い白色人種は、よく肉を食べているイメージではないですか?
それと比較して日本人は比較的動物性たんぱく質の摂取が少ない食習慣だと考えられています。
(最近はそうとも言い切れません)
よって
「外国の人は肉をたくさん食べるから、ワキガなんだ。」
という考え方が生まれてしまいました。
しかし、白色人種の中でも動物性たんぱく質や脂質の摂取が少ない食文化の方もたくさんいます。
黒色人種の方も同様です。
それでも黒色人種の方の100%がワキガであることに変わりはありません。
このことからの食事でワキガをコントロールするというのは難しいということが分かってもらえるかと思います。
でも・・・やってみなくちゃ分からない!
多くのワキガ関連サイトで食事とワキガの関係については
「臭いが低下する可能性はあるけれど、完治はしないよ」というようなことが書かれています。
確かに遺伝的要因がある以上、完治は難しいのは分かります。
でも例え完治しないとしても、臭いが抑えられるのであれば・・・ということで
まずは1週間「肉なし!甘いものなし!生活」をしてみました。
実践!わきが対策ごはん!
【ルール】
その1.甘いもの、肉類、脂っこいものを食べない。
その2.制汗剤、消臭剤などデオドラントを一切使用しない。
※食事の写真は晩ごはんのみ撮影しました。
(朝と昼もルール通りの食事をしています)
食事が超質素(貧相?)ですが、その辺はどうぞスルーしてください。
《実験1日目》
久しぶりにデオドラントを使用しないで過ごしました。
昼過ぎぐらいから、わきの下にべとつきを感じるように。
ティッシュで拭き取り、臭いを嗅ぐとかなりキツめのワキガ臭。
わきの下を何度か洗いながらやり過ごしました。
デオドラントを使わなかったのはここ数年なかったので、久しぶりの濃いわきが臭が懐かしかったり、悲しかったり。
複雑な気持ちで過ごした一日でした。
《実験2日目》
元々肉が大好きな私。
1週間のうち、5日は肉を食べます。
昨日は久しぶりに3食質素な食生活をしたので、臭いの減少を期待したのですが・・・初日同様、昼頃からベタついた汗が出てきて、ワキガ臭もとても強い。
早くもデオドラントしたくて心が折れそうになりました。
《実験3日目》
すでにししゃもに飽きてきました。
ワキガの臭いですが、大きな変化がない・・・というよりも臭いが強くなっている気がしました。
なんというか、濃縮した臭い?スパイシーではなく酸っぱい感じ?という感じです。
ベトついた汗は昼頃から多くなります。
夕方がピーク。
《実験4日目》
この日は魚も食べませんでした。
全然関係ないのですが、肌の調子がいいように思います。
乾燥しなくなったかな、と。
化粧のノリがよい・・・という期待していなかった効果が出てきました。
さっぱりしたものしか食べてないのに不思議です。
臭いは、気持ち減った気がします。
ベタついた汗もこの日は少なくて、ワキの下を洗ったのは1度だけで済みました。
《実験5日目》
皆さん、ごめんなさい。
どうしても、どうしてもお肉が食べたくて・・・
肉の中でも一番ヘルシーだと言われる「砂肝」を食べてしまいました。
肉好きには1週間の「肉禁」は辛いということがよく分かりました。
臭いなのですが、この日ワキガ臭がガクンと減りました。
まさかです。
ゼロではないのですが、ワキの下に顔を近づけてクンクンするとほのかに臭う程度。
ティッシュで拭き取ったものも、普段の半分以下にしか臭いません。
これがあって、気が緩んだ(言い訳)部分もあります。
《実験6日目》
この日は前日の反省を生かして、魚もなしです。
肉を食べた翌日、ということもあり期待していなかったのですが、ワキガ臭は薄い一日を過ごしました。
ベタついた汗は1日中気になりませんでした。
この日は気温が前日よりも6度も低かったというのも関係しているかもしれません。
《実験7日目》
実験最終日。
この日もワキガ臭は薄めです。
ゼロではありません。
試しに1日中ワキを洗うということはしなかったのですが、夕方に臭いがマックス・・・ということもなく、
一日を通して薄いワキガ臭となりました。
ベタついた汗はありましたが、量は少なかったです。
1度ティッシュで拭き取った後は、汗が出ている感じもなく経過しました。
実験を終えての感想
本当に個人的な意見(科学的根拠はありません)で申し訳ないのですが、肉や甘いものを無くすとたった数日(私の場合は4日)でワキガ臭は軽減したと考えています。
実験終了後は早速大好物の焼肉&ビールをしました。
翌日のワキガ臭は通常営業。
昼過ぎに耐えられなくなり、わきの下を丁寧に洗ってデオドラントを施しました。
ワキガだから一生お肉を食べなければいい、という事を言いたいのではありません。
ですが、狙った特別な日にワキガ臭を薄めたければ、そのほんの数日前に食事内容をコントロールするのは効果があるのではないかと思います。
あと・・・余談ですが、この1週間で体重がなんと3Kgもダウンしました。
肌の調子もいいです。
どう考えても質素すぎる食生活となりましたが、健康面から見ても「一汁三菜」的な食事が本当はいいのかもしれません。
ということで。
個人的にはワキガ臭を食事で抑えるというのはある程度は「可能」という判断になりました。
同じ悩みを持つ方の参考になりましたら幸いです。