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ワキガ治療はその技術の発達に伴い著しく進歩しました。
結果、多種多様なワキガの治療法が誕生。
しかし一体どの治療を選んだらいいのか、自分にはどれが合っているのかがちょっと分かりにくいのが難点。
ということで、このページでは
「積極的に医療機関での治療を希望する方向け」
にワキガの治療方法を分かりやすくまとめました。
情報は2019年8月現時点。
新しい治療法が確立し次第、随時追加していく予定です。
切らないワキガ治療
最近の主流。
マイクロ波治療やボトックスがメイン。
ミラドライ
マイクロ波を皮膚の上から照射し、その熱で汗腺を破壊します。
破壊した汗腺は再生しないため、効果は半永久的。

切らない施術は再発リスクが高いという常識を覆した新技術■手術したのがバレない
たった1度でOK!傷が残らず・日帰りで出来るので誰にも知られずに治療できてしまう
(※表はスマホ等では左右にスクロールできます)
費用 | 35万円~ (モニター:12,960円~) |
術中 | 局所麻酔にてなし |
術後 | 汗腺がある真皮層が軽度火傷した状態のため、 痛み・腫れがありますが見た目には火傷跡はありません。 通常は1週間前後で落ち着きます。 |
再発率 | 10%以下 (共立美容外科・臨床データ参考) |
汗 | 82%減 (共立美容外科・臨床データ参考) |
脱毛 | あり |


切らずに手術と同じくらいの効果を得られるのが魅力ですね。
ボトックス
【特徴】
ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種で、アセチルコリン分泌阻害のために一過性の筋肉麻痺を起こします。
このメカニズムを使い、眼瞼・顔面痙攣治療、美容面ではシワ伸ばしなどに活用されてきました。
ワキガにボトックスを行うと、汗腺の活動を休止させ臭いの元となる汗が作られなくなります。
ボトックスの効果は期間限定。数ヶ月~1年の間に再び汗腺の働きは元通りになります。
不可逆的な治療(外科手術など)に恐怖心がある場合には、いずれ元通りになるため安心です。■施術時間が短く、ダウンタイムがない
片ワキわずか5分で終わる注射だけの治療になります。
そのため身体への負担が少なく、治療後すぐにこれまで通りの日常生活を送ることができます。■低コストで受けられる
1万円~から受けられるので、手術やミラドライと比べると気楽に受けることができます。
(※表はスマホ等では左右にスクロールできます)
費用 | 12,960円~ |
術中 | ボトックス注射による痛み(数回) |
術後 | 注射に伴う内出血を起こすことがありますが、数日で改善します。 痛みは術中の注射以外はありません。 |
再発率 | 数ヶ月~1年以内に戻ります。 |
汗 | 数ヶ月~1年間は抑えられる |
脱毛 | なし |



期間限定の効果しかないボトックスですが、繰り返し続けることで汗腺が萎縮し、段々と効果がある期間が長くなっていくこともあるようです。
ビューホット
「フラクショナルRF」という特殊な高周波を極細の針で直接汗腺に作用させるため、ダイレクトな治療効果を得られます。
切らないワキガ治療の中で最も新しい方法です。


極細の針を通して、直接汗腺に高周波を当てるため、皮膚へのダメージがほとんどなく、腫れ・赤味などの炎症反応を起こしにくい。■手術したのがバレない
たった1度でOK!傷が残らず・日帰りで出来るので誰にも知られずに治療できてしまう
※個人差がありますが、場合によっては1~2回の施術を繰り返すこともあります。■ワキだけではなくスソガにもOK
ビューホットはスソガ・チチガなどワキガ以外の場所にも活用できます。
(※表はスマホ等では左右にスクロールできます)
費用 | 30万円~ |
術中 | 局所麻酔にてなし |
術後 | 腫れや痛みはほとんどなく、施術直後は赤味が少しでますが、早々に引いていきます。 |
再発率 | 1回の施術で95%の方に効果が立証 |
汗 | 減少 |
脱毛 | なし |



効果が高い治療といえそう。でも新しい治療だと数年~十数年後にどうなっているか分からなくて不安ですよね。
多くのクリニックでは1回目の治療で改善しなかった場合にはその半額~7割引きで2回目の施術をしてくれるようです。
基本的には1回で再発しにくいといわれている治療ではあるけど、万が一の時のためにアフターフォローについては確認しておいた方が良さそうです。
ウルセラドライ
エクリン腺やアポクリン腺などの汗腺の深さに合わせて高密度焦点式(HIFU)超音波エネルギーを照射。汗腺の層に焦点を合わせ限局的な熱損傷を与えることによって発汗を抑えます.


他の治療機器との違いは、高密度の超音波を一点集中で当てるということ。
汗腺のダメージが大きく、一度の治療で高い効果が期待できます。■手術したのがバレない
1度の治療でおおよそ75%の汗腺へ照射すると考えられており、基本的には1度で臭い・汗が気にならなくなりますが、2回施術を行う場合も。■ワキだけではなくスソガにもOK
ビューホット同様、スソガ・チチガなどワキガ以外の場所にも活用できます。
(※表はスマホ等では左右にスクロールできます)
費用 | 30万円~ |
術中 | 局所麻酔にてなし |
術後 | 軽度赤味・多少のヒリヒリ感や浮腫みが出る場合もあります。 |
再発率 | 詳細な数字は出ていません(最新治療にて統計データなし) 1回で75%の照射率であり、残りの25%が臭いを抑えられない可能性があります。 |
汗 | 減少(程度は個人差による) |
脱毛 | なし |



再発した、効果がなかったという書き込みもけっこうみます。
口コミを読む限り効果に個人差が大きい印象。
自分に適している治療かどうかを無料のカウンセリングの中でしっかり医師に相談してみるのが一番でしょう。
ドライRF
東京美容外科クリニックで治療ができる、ビューホットよりも治療効果のアップが期待できる最新高周波ワキガ治療。


深いところにある汗腺にもしっかり高周波を照射することができるので、より精度の高い治療を行うことができます。■手術したのがバレない
ミラドライやビューホットなどと同様に、メスを使わない治療。
またすぐに日常生活に戻ることができるので、手術したことがバレにくいです。■10~15分で治療終了
高周波RFはあっという間に治療終了。両ワキで10~15分しかかかりません。
(※表はスマホ等では左右にスクロールできます)
費用 | 25万円~ |
術中 | 局所麻酔にてなし |
術後 | 軽度赤味。 針跡は瘡蓋→色素沈着する場合もありますが次第に消えていきます。 |
再発率 | 詳細な数字は出ていません(最新治療にて統計データなし) |
汗 | 減少 |
脱毛 | なし |
以上が切らないワキガ治療についてのまとめです。
切らないワキガ治療も手術をするのと同等の効果が得られやすくなってきたと思います。
切るワキガ治療
以下は切るワキガ治療、いわゆる「外科手術」を交えた治療になります。
切るワキガ治療は保険適用が可能になる施術も含まれます。
保険適用にならないのは美容目的が高い治療内容となります。
反転剪除法
ワキガ治療として最も歴史の長い治療。
アポクリン腺を切除してしまうので再発率が低いが、傷跡が残るというデメリットも。

健康保険が適用となるため、通常両ワキで4~5万円で治療をすることができます。■再発率が低い
完全に切除されたアポクリン腺は再生しません。
そのため、剪除法は再発率が低い手術であると言えます。
また皮膚を反転させることで、肉眼での確認が容易になり、取りこぼしにくい術式です。■傷跡が残ります
通常、反転剪除法では3cm前後、切開します。
この際、傷跡を目立たせないようにワキの自然なシワに沿って召すを入れますが、ケロイド体質や傷の治りが遅いなどの個人差により、傷跡が思ったよりも目だってしまう場合もあります。
(※表はスマホ等では左右にスクロールできます)
費用 | 4~5万円~ 保険適用あり |
術中 | 局所麻酔にてなし |
術後 | 縫合後、止血→圧迫固定(3日間)。 7日後に抜糸というのが通常の流れ。 |
再発率 | 低い |
汗 | 減少 |
脱毛 | あり |
傷跡が残るかどうかは先生の技術力や、縫合の丁寧さなども重要な要素のよう。
「もっと詳しく知る」では、保険適用のクリニックとその費用・技術についてもまとめています。
吸引法
再発率の高さをカバーする新技術や、無料で何度でも治療できるアフターフォローが充実しているクリニックを選べば、吸引法は傷が小さい上に、より確実な治療法になる場合も。


吸引法は切開幅が1cm程度。
そこから細長い掃除機のようなものを入れて、アポクリン腺を吸い込んでしまう治療法です。
■再発率が高い
小さな切開により、実際に目でみて確認しながらアポクリン腺を切除することができないため、アポクリン腺を残存させてしまう可能性が高く、再発率は他の治療に比べて高め。
特に「副乳」がある方は吸引法で使う吸引管が適切な位置に入らない場合があり、そうなるとアポクリン腺の除去がほとんどできなかったというケースも。
■効果を高めるための様々な吸引法があります
再発率の高い吸引法ではありますが、傷跡が小さくて済むというのは大きなメリットです。
そのため、この吸引法の精度を高めるため、様々な種類の吸引法が誕生しました。
シェーバー法や、クワドラカット法など、再発しにくいと言われている治療法もあります。
(※表はスマホ等では左右にスクロールできます)
費用 | 15万円~ 保険適用なし |
術中 | 局所麻酔にてなし |
術後 | 縫合後、止血→テープ固定(3日間)。 7日後に抜糸というのが通常の流れ。 |
再発率 | 一般的には高い。 吸引法の種類によっては再発率が低いとされるものも。 |
汗 | 減少 |
脱毛 | あり |



再発率が高い治療と聞くと、それだけでに拒否反応の方も少なくないはず。
ただし吸引法って色んな種類があります。
中には傷が小さい上に、再発率も低いというものもあるので、自分が安心できる方法を探してみることが大切です。
積極的治療はちょっと怖い・・・それなら最新のデオドラント剤を試してみては?
ここまで積極的なワキガ治療についてまとめました。
でも、やっぱり病院で治療するのはちょっと怖いですよね。
それなら最新のデオドラント剤を試してみてはいかがでしょうか?
デオドラント剤も、ここ数年で大きく進化しています。
デオドラント剤の使用だけで臭いがまったく気にならないという方も少なくありません。
>>>ワキガのタイプ別に選ぶ効果的なデオドラント5選
著者自身が実際に試して効果があったものだけをご紹介しています。