ワキガさんにとって悩みの種でもある「脇の黄ばみ」。
一体、どうして脇に黄ばみが出来てしまうのでしょうか?
また、この黄ばみを簡単に落とす方法はないのでしょうか?
そんな疑問にお答えします。
白を着たいのに、黄ばみを考えると躊躇してしまう・・・。
そんなお悩みを一挙に解決しますよ♪
黄ばみは「リポフスチン」という色素成分
どうしてワキガの方はシャツの脇部分が黄ばんでしまうのでしょうか?
それはアポクリン腺から分泌される汗の成分に原因がありました。
アポクリン腺から分泌される成分にはタンパク質や脂質など水以外の様々な成分が含まれますが、その中に「リポフスチン」という色素成分も含まれます。
これが脇を黄ばませる原因となっています。
このリポフスチンは人によってその色が異なります。
比較的よく見るのは薄黄色。
ですが、白人や黒人ではグレーっぽかったり、蛍光がかって見える場合も。
あまりに黒系が強い場合には洗濯ではどうにもならない場合もあります。
薄黄色というのは同じ染みでもまだマイルドな方なんです。
染みになりやすいのは油分を含むため
上記しましたが、アポクリン腺からはタンパク質や脂質なども分泌されます。
これらの成分が「リポフスチン」と混じりあい、繊維に絡みつきます。
単純に水溶性の汚れとは違って、ねっとりと繊維に絡みつくため普段の洗濯だけでは落ちにくく、汚れが少しずつ蓄積していきます。
結果強力で何をしても落ちない染みとなってしまいます。
黄ばみ対策として、大切なのはこの「蓄積汚れ」を少しでも減らすこと。
これにより、たとえ黄ばみが出来ても汚れが落ちやすく、衣類を長く着続けることができます。
これを実現するために、日々のちょっとしたケアが大切になります。
黄ばみ対策!日常的に行いたい「つけ置き洗い」とは
皆さんはお洗濯前の衣類、どうしていますか?
洗濯機に放り込んでおく方、洗濯かごに入れておく方など様々だと思います。
黄ばみを落とすためには、この洗濯前の衣類に行って欲しいのが「つけ置き」です。
それでは具体的なやり方をご紹介しますね。
【必要物品】
バケツ・酸素系漂白剤(粉末)・お湯(40℃程度)
【やり方】
2.酸素系漂白剤(粉末)を適量入れる
3.かき混ぜたら衣類を入れ、そのまま一晩つけ置き
これだけです。
後は、洗濯をする時に一緒に洗うだけ。
面倒なもみ洗いなどを一切しなくても、酸素系漂白剤により汚れを浮かして落とします。
もし、この方法を試してみて黄ばみの落ち方が不十分だと感じたら、ここに「重曹」をプラスします。
これにより、さらに効果的に汚れを落とすことができます。
毎日これを行えば、蓄積汚れを最小限に抑えることができるため、黄ばみが染みになってしまうという事も減らせます。
また臭い汚れにも効果的なので、「着てすぐ臭い」を防ぐことができます。
すでに染みになってしまった黄ばみはもう落とせない?
素材によっては落とすことができます。
この場合、ちょっと手間がかかりますが「煮洗い」という方法を行います。
そのため、シルクやアクリル系の素材には適しません。
綿や麻など熱に強い素材にのみ行うことができます。
なお、布用の接着剤などでくっつけているワッペン等は煮洗いをすると剥がれてしまいます。
あらかじめ縫い付けておくか、洗濯後布用の接着剤でもう一度くっつけるなどで対応してください。
では煮洗いの具体的なやり方を紹介しますね。
【必要物品】
鍋(ステンレスかホーロー)・酸素系漂白剤(粉末)・粉石鹸・割り箸
【やり方】
2.ぼこぼこと泡が出てくるので、極弱火にして割り箸でかき混ぜる
3.完全に酸素系漂白剤と粉石けんが溶けたら、衣類を入れる
4.吹き零れないように注意しながら、極弱火~弱火で20分ほど煮る
5.そのまま冷めるまで放置し、完全に冷めたら湯で軽く洗い流し、通常の洗濯を行う
難しいことはないのですが、最初はけっこう粉石鹸が泡立ちます。
吹き零れないように注意するのがけっこう大変です。
あらかじめ深いタイプのお鍋を用意するといいかもしれません。
脇の黄ばみの落とし方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
基本的には「黄ばみを染みにしない」ための毎日のつけ置きが大切です。
染みになってしまえば落とすのが大変になるし、素材によってはどうにもならないものもあるからです。
この洗濯方法を習慣化し、どんな衣類も躊躇せずに楽しんでください♪